友人の奇妙な体験談

僕には昔からの友人でタケルくんという同い年の大学生がいます。彼はなんて事のない普通の大学生なのですがこれがまぁ世に言う見える人とか不思議な事を何度か体験してるそうで。

これは彼がまだ小学生の頃の話です。タケルくんが家族と夜にリビングでくつろいでいると電話がかかってきました。お母さんが出ると妙な顔をして電話を切ります。

「やぁねぇ。助けて助けてって聞こえる。」お母さんが言うには何人かの声で助けてと言っている声が聞こえるそうです。それからと言うもの彼の家にはひっきりなしにその電話がかかって来るようになりました。

電話線を切っても電話番号を変えてもその電話は途絶えることは無かったそうです。ところが親戚のおばさんが突然亡くなった夏の頃から電話が途切れたそうでそれと何の関係があるのかはわからないそうです。

彼が小学4年の頃の話。社会科の授業でビデオを見ることになりました。

期待する生徒達が見つめるブラウン菅に映像が映し出されます。しかしその映像はビデオの本編ではなくどこかの踏切の前で女性が俯いているという奇妙なものでした。髪が長く向こう側を向いているために表情も分かりません。すぐさま先生がビデオを変えたためにその場ではそれきりでした。それが気になったタケルくんと友人は放課後に職員室に無断で忍び込みこっそりとそのビデオを見ようと計画立てました。

夕方になり先生があらかた帰った後に用務員が鍵を閉めに来る間を狙い侵入。先程のビデオを見つけて職員室の小さなビデオで再生しました。すると先程と似たような構図の映像が映し出されたのですがさっきよりも女性の顔の角度が画面に向けられ画面方向に動いているように伺えました。

相変わらず表情までは分かりませんがそれが妙に怖くなった2人はそそくさと帰ってしまいました。翌日先生にそのビデオについて尋ねるともう職員室には無いと言われました。結局なんだったのかは分からないそうですが、知らない方がいいだろうとの事です。

これは彼が高校生になった頃の話。試験勉強で夜遅くまでタケルくんが勉強していると家の前に広がる線路に一両の電車が止まっているのが見えたそうです。黄色いごく普通の電車の車内は新聞を広げたり居眠りをするサラリーマンなどでごった返していました。

「あぁみんな大変なんだなぁ。」と思って時計を見ると午前3時を指していました。

彼が高校生の頃の文化祭での話。クラスで教室を使ったお化け屋敷を開くことになりました。

タケルくん達は当然仕掛け側に回るのですが当日になって妙な話が聞こえてきたのです。どうも仕掛なないところでみんな驚いていると言うのです。事実を確認するためタケルくんと友人2人がコース確認でお化け屋敷に入りました。すると1つ目の仕掛けを過ぎた辺りで女の人の声が恨めしそうな声が聞こえて来ます。

しかしこの声はタケルくん達が用意したテープの声と同じであったためにタケルくんは異常が分かりませんでした。確認を終えた後に友人に何も無かったよなと聞くと友人は確かにおかしいと言います。

テープの声は二回同じ言葉を繰り返すだけであり、なおかつbgmが入っているそうです。しかしさっきの声はbgmもなくスピーカーのないはずの壁から聞こえてきたんだと友人は話しました。お化け屋敷はすぐさま終了させられました。

大学に入った2日後、友人と電話で話していると「今度、サークルで怪談話すからネタをくれ」と言われたそうで簡単な話をしました。すると友人が突然話しているタケルくんに向かって「お前大丈夫?今どこにいるの?さっきからお経を読み上げる声が聞こえてきて気持ち悪い。」と言うのです。彼は実家にいて周りには誰もいないはずです。

という具合です。彼は本当に変な体験ばかりしてます。

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