鉄筋コンクリート造、実は安価!厳格な品質管理で高性能住宅

自分の新築住宅で誰もが願う「安い・高品質・長持ち」という気持ち。住宅ローンを抱えている私に十分わかります、大変ですよね。

近所に木造住宅が多く立ち並んでいますが、十数年経ったモノは、外壁の張り替え工事、それに伴う窓の取り換え、屋根の修繕工事が頻繁に行われています。

もっとお金を掛けていれば、数百万円も出して済んだのにと私は思います。
このような事にならないためには、根本的な問題である「住宅の構造の選択」に関する知識が必要となります。

今回は、非常に高額に見えるものの考え方を変えれば安価となる鉄筋コンクリート造の知識についてお紹介いたします。

住宅の構造は、どれがいいのか?

普通、住宅と言えば、「木造」ですよね。建築の構造としては、木造の他に

・断面の小さい木材(杉の間伐材など)を貼り合わせて大断面にした「集成材」を使う構造

・組積造(CB造など)―――塀や独立した車庫・倉庫などに使われます。

・軽量鉄骨造・重量鉄骨造(S造)―――組積に属する材料と併用されます。

・鉄筋コンクリート造(RC造)—-揺れが小さい、外壁材・窓の変形を防げる。「高級な構造」と言われる。

・鉄骨鉄筋コンクリート造(SRC造)―――住宅にはほとんど使われません。

があります。

その中で、資金に余裕のある場合、自由な形が造れて耐火性・防火性・耐震性などに優れた・鉄筋コンクリート造(RC造)を採用したいと思う人も少なからずいるでしょう。

坪単価は、あっと驚く60万円~100万円です。木造等が30万円~60万円程度ですから高いですよねえ。

ですが、木造・鉄筋コンクリート造の耐用年数は、それぞれ22年・47年と法律で定められています。

木造坪単価45万円・鉄筋コンクリート造坪単価80万円とすると、各構造の耐用年数当たりの坪単価は、

木造の場合  45÷22=2万円/年

鉄筋コンクリート造の場合  80÷47=1.7万円/年
と、鉄筋コンクリート造の方が安くなります。

一方的な数値で高い・安いを判断するのは早計ということですね。

更にコンクリートは、年数が立てば経つほど強度が上がるため、実際は150年は持つだろうと判断できます。

ご自分の子や孫を住宅ローン返済に苦労をさせたくない!という考え方なら、鉄筋コンクリート造の採用がいいです。一代30年といいますから3代持つ計算となりますからお孫さんにとってはいい条件となるでしょう。

当の本人は、ローン返済が大変になりますが、老後を子供や孫に看てもらえることにもつながります。子や孫は、ローン返済の必要がなくお金を十分蓄える事ができ経済的余裕ができるからです。

ローンの返済も3代暮らせる構造の家と考えれば、3代が住宅に費やす金額は少なくなるでしょう。

鉄筋コンクリート造の管理は難しい

綿密な構造計算をして建築される鉄筋コンクリート造は、法的規制上問題ない場合3階建以上にしたりできますし、自由度が高いので丸い形の住宅にしたり、1階を駐車場にしたりと金銭の事を考えなければどんなことでもできます。一般的住宅なら。

ところが、その建設に当たって、現場の品質管理が重要な事柄となってきます。

コンクリートは、水・砂・砂利・セメント・薬剤でできています。これらの材料を適切な比率で混ぜ合わせる事によって、構造計算上必要な圧縮強度(潰そうとする力に対して耐えられる強さ)を得る事ができます。それらを型枠に流し込んで、数週間置くと必要強度が得られます。

この強度発現のために品質管理を行うのですが施工では設計図通りに行かない条件が多々あります。というのもコンクリート打ちにおいては、建築・電気・設備関係の人々が多いため自分のことばかりを考えてその場に臨む場合があるからです。

例えば、建築は鉄筋の配置が乱れないように足場板を敷き、打設前には型枠にコンクリートの中の水分が奪われないよう散水します。

この散水を行う人が現場監督レベルの知識を持っていないため、水をたくさんまき過ぎてコンクリートが分離してしまう状態になったりします。

この分離しかけたコンクリートに振動を与えて型枠に流し込むため、完全に水と砂利等が分かれてしまいます。このような状態になると、必要な強度を得る事は難しくなります。

また電気・設備関係の人は、自分の配管・配線を守ろうとしてコンクリートを取り除こうとする場合もあります。

更に、コンクリート打設が雨の日だったり逆に強い日照りだったりすると、これもまた強度を得られなくなります。コンクリートを打つ季節が夏や冬だと直ぐに固まったり凍結してしまったりと、コンクリートの発現強度を得るために、いろいろ考慮すべき点が多く厳しく徹底した品質管理が求められます。

このように鉄筋コンクリート造が現場で造られるため品質が不安定な事に対して、木造プレカット工法や鉄骨造のように、既に工場で出来上がったものを組み立てるので品質が保証されている事を比較すると、いかに現場での品質管理が重要かが分かるでしょう。

理想的な鉄筋コンクリート造の監理方法

お気づきになられたでしょうか

建設にあたって「カンリ」には「監理」と「管理」の2種類がありどちらも十分機能していないとよい建築物はできません。

建築における「監理」は、以下の事を行います。

1.設計図通り施工されているかどうかの確認・立ち合い。

2.管理者からの質疑応答。設計図では不明・伝達できない項目への指示・協議など。

3.施主の代理業務・施主への報告

など

「管理」は、
1.品質管理―――材料など強度保持等の実施

2.工程―――作業の順序計画や日程表と現場の進渉状況の計画・実施

3.原価―――実行予算書などによる金銭チェック

4.安全―――作業の安全性確保、近隣者への事故防止計画・実施
などです。

工務店などに建築をお願いした場合、工務店自体が「監理」と「管理」の両方を行うことがあります。

普通に考えると、設計図の照合を行い修正などを指示した場合、同僚に行うことになるので気兼ねが生じ管理者が「設計図とちょっと違うけどまあいいじゃないか」となり監理者も「そうですね、コンクリートの中に隠れてしまって分からなくなるからそれでいいですよ」などとなってもおかしくないですね。

つまり、「監理者」と「管理者」は、金銭的にも無関係でなくてはなりません。

特に鉄筋コンクリート造は、コンクリートを打ってしまえば、致命的な鉄筋の乱れや強度のムラがあっても後で確認できなくなります。ですので、「監理」と「管理」は完全分離が必要です。

まとめ

1.建築の構造には、

・組積造(CB造など)

・軽量鉄骨造・重量鉄骨造(S造)

・鉄筋コンクリート造(RC造)

・鉄骨鉄筋コンクリート造(SRC造)

があります。

2.鉄筋コンクリート造は、一見木造と比較して非常に高価と考えられますが、耐用年数と言う考え方からすると、安くできる構造です。

3. 鉄筋コンクリート造の打設には、いろいろな立場の人が関係しており厳格な品質管理は必須です。

4.設計図が求める品質を人的に確保するには、「監理者」と「管理者」を無関係にしなければなりません。

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