某有名な湖の心霊スポットでの恐怖のドライブ

これは私が学生時代に、友人AとBとCとの4人で、有名な湖の心霊スポットに肝試しを兼ねてドライブに行った時の話です。

その日は私が当時所有していた軽自動車に乗り、意気揚々と出発しました。

その湖は山の中腹辺りに位置しており、山道を通らなければなりません。また地元では有名な心霊スポットであり、湖の水面に女性が立っているという目撃証言が多いとのことでした。

山道に差し掛かり、私達のテンションは最高潮に達しました。音楽を大音量でかけながらその湖へと向かいました。いよいよ問題の湖に到着しましたが、特に不思議な様子もなくなにもないただの湖でした。

A「やっぱりなんにもないんだな」

B「つまんね、もう一箇所どこか近場のスポット廻って帰るか?」

なんて話をしながらぼーっと車内から湖を眺めていました。すると、突然Cが幽霊が出なかったことに気が大きくなってしまったのか、車から降り、大きな声で叫んでふざけはじめました。

C「おーい、幽霊。いないのかー?」

私たちも正直拍子抜けだったので、その場で20?30分ほど談笑し、結果、近場のもう一箇所の心霊スポットに移動することにしました。

さて、山を降りようかという時に山道の左側に女性が立っているのが見えました。

もちろん真夜中ですから「なんだあれ?」と心の中で思ったのを覚えています。

するとその女性はすぅーっと私の車の方は飛び出してきます。その瞬間助手席に乗っていたBが「うわあああああ」と声をあげました。

私が急ブレーキを踏むと、車はなんと、車道から外れかけて、崖の直前で止まっていました。

自分で運転していたものの自分でも意味が分かりませんでした。

Bが言うには、白い影が車の前を横切ったかと思った次の瞬間、私の車がその影を追うように道をそれていったそうなのです。後部座席のAとCを確認すると恐怖のあまり、夏にもかかわらずぶるぶると震えていました。

車を少し進めて、待避所で一旦落ち着くことにし、待避所で車のギアをパーキングに入れた瞬間さらに恐怖が私たちを襲いました。なんとエンジンが止まってしまったのでした。

そして、少し開けていた窓から入り込んで来る生暖かい風と、なんとも言い難い重苦しい異様な雰囲気が車内へと入ってきます。

何度も車のキーを回しますが、セルのキュルルルルという音が鳴るだけでエンジンが一向にかかりません。

私たちはもう怖くて誰も外を見ることができませんでした。

ひたすら下を向き、鍵だけを何度も何度も回していました。ついにエンジンがかかり、山道の静寂があまりにも怖くて、下山するまでひたすらクラクションを鳴らしっぱなしで、なんとか逃げ帰りました。

その後、恐怖で憔悴しきっていましたが、なんとか人里に帰ってきて落ち着いた私たちは、少し平常心を取り戻し、ファミリーレストランに入りました。レストランの駐車場で一応車を確認しました。

よくある手形などがないか、またエンジンがかからなかったのは、もしかするとホラー映画などでありがちな、「エンジンに髪の毛が絡まっていた」みたいなことがないかと確かめましたが、エンジンもいたって普通で、車の外側にも手形や傷などは一切ありませんでした。

安心しきった私たちはファミリーレストランでなにか食べようかと店内に入り、その頃にはなにを食べようかなどと談笑できるほどになっていました。そして店員さんがメニューと一緒に水を持ってきてくれました。

水の数は5つだったのです。

最初は悪い冗談かと思いましたが、店員さんが私たちが肝試し帰りだなんて知るはずもありません。

店員さんに聞くと、「え?あれ?たしかに店に入ってこられた時は5人に見えましたが…。」と他の店員さんと不思議そうにしていました。もしかすると連れて帰ってきてしまったのでは。

翌朝1番で私たち4人はお祓いを受け、その後特になにもなく元気に過ごせています。

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