住宅新築時の注意!自分が高齢者になった時の間取り図を!!

新築住宅の間取り図を書く時、自分の住宅はこうでありたい!という基本的考えを元に作っていくのが普通でしょう。

家族構成が夫婦2人+子供2人だった場合、リビング・ダイニング・夫婦寝室などに子供部屋2つ・物入れなどを考慮して作図するはずです。

でも、自分たちが若い時代は数十年で年老いていき、子供は独立していきます。そのような事を考慮に入れた間取りは少ないようです。

自分達が老いた時の事を先読みする時の間取りの取り方を今回はご紹介いたします。

高齢者の特徴と介護のされる時の考え方

年老いた時にいったい自分自身の身体はどうなるでしょうか。

1.目がはっきり見えなくなる。

2.耳が遠くなる。

3.筋力が弱って足が思うように上がらなくなる、肩も以前より十分に上がらなくなる。特に椅子から立ち上がるのに非常に苦労する。

4.腰が曲がって姿勢が悪くなり、身体のバランスを取りづらくなる。

5.反射神経が弱ってしまい、ちょっとした変化に対応できない。

6.記憶力が衰える。

等が現れてきます。これは誰でもそうなることで避けることはできませんが、それを補助する方法は色々あります。

その「補助する方法」を配慮せずに間取り図を作成することは、老後危険な要素が増えてきます。

新築から数十年がたち、そろそろ高齢者仕様の住宅に変更しようと思っても、結構な工事が掛かりやむを得ずこのまま使おう!となってしまうのです。

そんな事をするくらいなら、老人ホームに入るよ!まあそのような考え方もありますが、有料老人ホームも高額な場合が少なくない為、自宅で老後を過ごすことになる方々多いようです。

老人ホームに入る事で、仲間も増えスタッフも至れり尽くせりのサービスをしてくれる、それに家族に迷惑を掛けなくて良いじゃないか!そういう考え方もあります。しかし家族とはお金に代え難いところがあり、最後は老人ホーム仲間より家族と一緒の方がいいという高齢者はおおくみられます。

結局、自宅で肉親に介護されるのが一番安心ということになるのですが、その時高齢者対応の使用になっている自宅でないと、身体的・精神的苦痛を感じることになってしまいます。

ですから、間取り図を考える段階で自分達が高齢者になった時の事を想定した間取り図を書いた方がよいでしょう。

高齢になった時の事を考えた間取り図の作成ポイント・考慮すべき点

ではどのような点を注意して間取り図を書けばいいでしょうか。以下にそのポイントやその他考慮に入れておくべき点を列挙します。

1.玄関―――杖を突くようになったり更に悪化して車いすで生活することを考えてみますと

・玄関ドアと外のポーチとの段差をできるだけ小さくする。

・玄関と廊下の段差をなくすか斜路を設ける又は上がり部分を2段にする。

・廊下に上がる時の手すりなどを設ける。

・車いすでの展開がしやすいよう2m×2m程度の玄関とする。客を迎えるエリアも同様とします。

・玄関と廊下との段差による転落事故防止のため、段差部分に明るい照明や段差を示す仕切り板などを取り付ける。

2.廊下―――杖を突いてなどの移動、車いすでの移動を考慮して

・手すりを設ける。車いすでの移動無理なく行う為、壁内内で1.2m程度の幅を確保する。

・目がはっきり見えなくなっているので、照明を通常より明るくし足元にも壁埋め込み型の照明を数メートル間隔で取り付ける。

・滑らない材質の床材を使う。

・ドアが開いた事を知らせる大きな音の出る装置をつける。(目や耳が衰えている為)

・ドアなどにこの部屋は難の部屋なのかを書いたプレートを設置する。記憶力が衰えるので。

・段差をつけない。

3.トイレーーー車いすでの移動を考慮し

・間取りを1.8m×1.8mとし手すりを設ける。私の住宅のトイレもこの程度の大きさで、杖を突いている母には都合がよいようです。

・出入り口の幅を大きく取る。具体的には90cm以上。一般のトイレの幅は60cmですがこれでは杖を突いての出入りは難しくなります。

・目がはっきり見えなくなっているので、明るい照明をつける。

・いざという時の報知装置を付ける。私の住宅では、これを採用しており、トイレで倒れたとしても直ぐに駆けつける事ができるようになっています。父・母とも精神的な安心感を得られるそうです。

・足腰が弱っている為便器から立ち上がれません。そこで便器付近に垂直・水平の手すりを設けます。

4.風呂―――足腰が弱っている事を考慮して

・風呂と床面の高さを小さくする。

・床面をスノコなどを利用して、できるだけ水平にする。

・溺れないように、湯船の長さが小さいモノを選ぶまた深さを小さくする。

・湯船の所や周りの壁面に手すりを設ける。

・広さは、2.4m×2.4mが望ましい。

5.物置の確保―――一般の住宅よりトイレや風呂などの寸法が起きい事でもわかる通り、何らかの設備が必要になった場合のスペースを確保しておくのがよいでしょう。寸法的には1.8m×1.8m程度です。

まとめ

自分達が高齢になった時のことを配慮した新築住宅の間取りの取り方をご説明いたしましたが、御覧のとおり建築コストは増加になりますし、リビングなどが小さくなってしまうという印象がありますね。

でもこれは必要な事なのです。リビングを削ってでも、老後に安定した生活を送れる事が約束されている間取り図であれば、安心だと思いませんか。

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