住宅の外観は法律的に規制される?いや建築主のセンスも問われる

順番として住宅の間取り図が完成すると、次はどのような外観にしようか考えますよね。元々間取り図が1階・2階とも同じ面積である時外観は普通四角い感じになります。

木造の場合構造的に1階を駐車場にはできません。また大きく外壁より飛び出たバルコニーも設置できません。一体どのように外観を決めていったらよいのでしょうか。

今回は、外観を決めるポイントについてご紹介致します。

外観に影響を与える法律

まず法律的に外観を決定づける要素があります。「道路斜線制限」がそれです。

上の図は、何を表わしているかというと、自分の住宅の建つ敷地(右側の色の着いた「建物」)が接する道路の反対側の所(黒い線と赤い線が接しているところ)から1:1.25か1:1.5の斜線を引きます。これが道路斜線です。

それで、建物高さは道路斜線より上に越えてはいけないという決まりがあります。

それに引っかからないように住宅を建てるには、斜線よりわずか下の平行線に沿って住宅を建てなければなりません。

よく不自然に斜めの壁になっているビルなどを見かけると思いますが、道路斜線に触れないよう苦肉の策として建てられているのです。簡単な決まりごとなので、ご自分でチェックできると思います。

1.25なのか1.5なのかは、都市計画法で定められた「地域」によって違います。どの「地域」に自分の敷地にあるかは、役所で調べたり建築士に聞いたり建築住宅課のサイトを見れば住所を入力するだけで「区域」が分かります。

通常は、道路に面した敷地部分は駐車場にするのが一般的で、道路斜線制限に引っかかることはないのですが、住宅が鉄骨造や鉄筋コンクリート造など高さが大きくとれる構造で道路に接するように建てる場合、道路斜線を超えてしまう事があります。要するに建てる事ができません。この法律に例外はありません。

住宅の裏側に広い遊び場を設けようとして、住宅を道路に寄せようとしてもできない場合がありますのでチェックが必要です。

最近では、間取り図を書き屋根の種類を入力すれば、簡単に建物の姿図を作成してくれるソフトがありますがこの道路斜線を意識してないと実際建てる事が出来ない住宅ができますので注意して下さい。

屋根の選び方

ほぼ、法律的に建てられる姿図が決まったとします。次に外観に影響してくる最も大きい要素は「屋根」です。和風にするなら瓦屋根や銅板葺き、洋風なら金属屋根やコロニアル葺き、洋風瓦葺きがあります。

屋根の場合和洋折衷にするとデザイン的にハッキリしない住宅になるのでチェックが必要です。

また、住宅兼店舗などで、デザイン性を狙ってわら葺きとする場合も稀にありますが「区域」によっては、屋根材料が燃えない材料としなければならない場合もあるので屋根ならどんな材料を使っていいというものでもありません。

外壁の選び方

次に住宅のデザインに影響を及ぼすのが「外壁材」です。木造の住宅の場合、一般にセメントで出来たサイディングが一般的です。その貼り方として、外壁材を貼ってそのままの場合と、断熱材や空気層・通気層を設けてはる場合があります。またウレタンという材料を吹き付ける場合もあります。

西側に大きく外壁面積をとったばあい、建築費を下げるため西側のみつまり西日が当たる外壁面だけウレタンを吹き付けると言った場合があります。建築士ならば全面空気層・通気層のある外壁を提案したいのですが、ご予算に応じてどのように外壁を設けるかは、打ち合わせが必要です。

外壁にペンキを塗って仕上げる場合、自分の好みだからといって、例えば黄色い色や極端に塗る分けた色にするのは止めましょう。つまり、近隣住宅に馴染むような配色を考える必要があります。建築の法律の中では、景観を保全するよう屋根の色や外壁の色などを制限している「区域」があるくらいです。

「変な配色」は、建築主のセンスが疑われてしまいます。目立たなければいけない店舗兼住宅を除いては、やらないようにしましょう。

窓の配置や大きさの決め方

次に意外と外観に影響するのが窓の位置です。2階に丸い窓を二つ設けて下に玄関ドアがある場合「人の顔」に見えることがあります。自動車のヘッドライト2つとバンパーで犬の顔に見えたりするのと同じです。せっかくデザインしたの極端に言って玄関ドアが丸かったりすると「タコ」に見えて「変なの!」になりかねません。

また、右側や左側に窓が偏って付けられている場合、デザイン的なバランスがとれず「バタバタした感じ」となることに注意しましょう。また1階の窓と2階の窓が同じ位置になってない場合も同様です。間取り図を書くときにこの点を注意して窓の位置を決めてはいかがでしょうか。

逆に姿図から窓の位置を決める場合があると考えられます。つまりデザイン性を重視した場合です。この場合、室内での使い勝手を無視して配置し、部屋で窓を開けようとしても手が届かなかったり、小さすぎて開ける事が出来ない窓を付けてしまう場合があります。

人が使うに当たって使いやすい窓の大きさや配置を優先させた方が望ましいと言えます。

まとめ

住宅を建てるにあたって、住宅の形状に大きく影響を与える「道路斜線制限」という規定があります。木造の場合にはあまり適用されることはないですが、鉄骨造や鉄筋コンクリート造など高さの自由度が高い構造では、影響する場合があります。

建築主自身が、建築費を出しているからと言って自由気ままな外観デザインとするのは、「近隣と馴染む」という点から望ましくないと言えます。

建築は、工学の中でもセンスを問われる内容が多いので、日頃から既に立っている住宅や住宅雑誌などを見てセンスを磨いておく必要があります。

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