電気自動車を購入時から始まる7つの建築物仕様変更!

少し昔までは、ガソリン自動車・ディーゼル自動車が内燃機関としてメインでした。大昔になると木炭車という自動車があったようです。

当時は、大気汚染・地球温暖化の原因であるCO2の削減への意識も低く技術的な解決方法も少なかったのですが、現在ではソーラーシステム・低炭素住宅などの技術革新が進んでいます。

その中でも、CO2の大幅な削減の決め手である電気自動車の普及が進んだことによりでそれに応じた建築物のあり方も変わってきています。

今回は、電気自動車を自分の「足」として採用した場合の建築に対する注意点をご紹介します。

新たな時代。電気自動車EVへの充電と建築

電気自動車(EV)は、自分の拠点とする建築物(自宅・自社)で電気を充電させる方法と、ガソリンスタンド・公共の建築物・ディーラーの充電機から充電する方法があります。場合によっては余剰電気を販売するという方法が取られている事もあります。

自宅の場合、自由な時間に必要な量だけ充電すればよいのですが、ほかの場合は営業時間や混雑状況を気にする必要があり「早い者勝ち」という状況が生じることもあります。

自動車の大きさ・電池の容量などで充電時間が異なったりして「待ち時間」を考慮して充電しに行く場合も出てきます。

何せ普通自動車でフルの普通充電をする場合、7時間掛かりますし「急速」でも数時間かかるといわれています。フル充電できない為、どこかで「継ぎ足し充電」が必要になってきます。

このため、自宅・自社でのフル充電が必要となりそれを確実にするため自宅・自社における建築物の「建築設備」を整備する必要が出てきます。今は、あまり考慮されていない建築物の仕様を、時代が必要として生産され始めた電気自動車にあわせる時期がきたのです。

EVの充電に対応した建築物の配慮ポイント

建築基準法の第2条「建築設備とは、建築物に設ける電気、ガス、給水、排水、換気、暖房、冷房、消火、排煙若しくは汚物処理の設備又は煙突、昇降機若しくは避雷針をいう。」と定義されているので、充電設備(バッテリー)は建築基準法の適用を受けまた電気事業法等の法律が適用されます。

住宅・マンション、電気自動車・プラグインハイブリット車つまり電気とガソリンを動力とする車のうち家庭用電源(コンセントなど)などから直接バッテリーに充電できる車に対応する為には自宅・マンション等には外壁に200Vの専用電源を設置する必要があります。

建築的に見ると、コンセントがあり、晴れた日の昼夜に車とコンセントを結ぶケーブルがあるという一般的なシュチュエーションにおいて建築的なポイントを挙げると以下のモノがあり、それらポイントに対応策が求められます。

1.フル充電するために長時間車が駐車し続けることにより、玄関から道路への(避難)通路を確保できない場合があるので通路確保の方策が必要です。今の時代1人1台となり自宅駐車場から道路へ出ることができない場合が出てきます。

ですから数台1度に充電となると敷地のうち駐車部分を大きくとる必要があります。実際建築基準法で避難通路の幅確保の規定があるくらいですから配慮が必要です。

2.充電最中、ケーブルが地を這う形となる為足に引っかからないようコンセントの位置を考慮する必要があります。自由にコンセントを付けるのは望ましくありません。また十分な作業スペースが必要となります。

3.夜間に充電する場合、車の充電装置が十分見ることができるよう照明装置が必要です。

4.コンセントとしては防水型コンセントを設けますが、雨が降ると多少なりとも感電する恐れがある為カーポートを場合によっては設けた方がよいでしょう。注意することは、カーポートの形状によっては床面積に算入される事があるので、最悪自宅の面積を削ることになります。

5.雪の降り積もる地域では、平年の積雪高さより高い位置にコンセントを設ける事が望ましく、雪の吹き溜まりには設置しないで置きましょう。(防雪カーポート兼用のエクステリアがいいです)

6.夜間の「盗電」の被害を受けないコンセントの位置・対策が必要となります。例えばコンセントを外壁埋め込み式とし鍵を掛ける事が出来るようにするなど。

7.ケーブルを片付けておくスペースが必要となってきます。玄関と反対の面の「倉庫」に置くのでは、毎日の充電作業には向きませんので、道路側に何らかの収納スペースが必要でしょう。

EVへの充電方法と電力契約の変更や電力の補充方法

充電方法には、「急速充電(30分でほぼ充電完了)」と14時間で100%、7時間で100%充電できる2種類の「普通充電」があります。

新築で急速充電とするには直流3相200V50KWの電源が必要ですので高圧受電契約をします。既存の建築物の場合になりますので電気契約を高圧受電契約に変更すれば充電する事ができます。

普通充電の場合は、14時間充電の場合、専用コンセントを用意し専用の回路から充電します。7時間充電の場合、夜間電力契約を結ぶと、低圧契約つまり既存建築物の場合今までの電気契約を変更しなくても電気自動車に充電する事が可能です。

また、屋根にソーラーパネルを設置することにより、電気自動車への使用電気量増加の分を補える事ができ屋根全面にソーラーパネルを設置すれば自宅で全ての電気をまかなえ電力を購入する必要がなくなる場合が出てくるなどの利点がある為、建築計画の段階で考慮した方が望ましいです。

このほか集合住宅の駐車場での利用も想定されていますが、管理組合や所有者の承認のもとで設置する必要があります。この場合でも普通充電が中心となっているようです。

以上の事は、戸建て住宅のほか集合住宅の駐車場での充電にも考え方が適用できます。マンションで、充電設備を設ける場合は、管理組合と所有者の十分な話し合いが必要となってきます。

まとめ

電気自動車が普及した事で、建築物もそれに対応した納まりが必要となってきています。建築的には駐車場を広く取ることやカーポートを設置するなどの対応を検討する必要があります。しかしこれらは肝心の住宅面積を狭めてしまう可能性のある項目ですのでご注意ください。

また照明設備やコンセントの最適な位置の決定をしなければなりません。

電気関係についても高圧受電契約にしたり夜間電力使用などの検討が必要となります。

新築住宅・既存住宅においても電気自動車への充電が可能ですが、フルの充電時間が長い為
ガソリンスタンド・公共施設・ディーラーでの充電も考慮しておくこともよいことです。

技術革新は、生活様式に大きな影響を与えますが初めての経験となるので十分な検討しその能力を100%引き出すよう工夫していきましょう。

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